Machico インタビュー 第二弾

さて、いよいよCDリリース!Machicoのデビュー日が近づいてまいりました。
みなさんのお手元にもそろそろCDが届くわけですが、Machicoが今回この楽曲に対してどんな想いを持っているのか、人生で初めてのレコーディングで感じたことはどんなだったのか?という話をした、インタビュー第2弾をお届けします!
インタビュアーは前回から引き続き、多方面でご活躍の音楽ライター・冨田明宏さんです!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

――間もなくCDデビューですが、今どのような気持ちで受け止めていますか?

「今、こうしてインタビューを受けさせて頂いていること自体が不思議な感覚で、つい最近まで〈本当に私でいいのかな?〉とか、まだ気持ちの整理がつかなくて、いろいろなことを考えていました。でも、ホリプロ・スカウト・キャラバンのときから応援して下さっているみなさんに、デビューすることで少しでも恩返しができれば……と考えるようになって、今では前向きな気持ちでいます。CDが出ることでこれからどんなことが待ち構えているのか……不安もありますけど、今は楽しみな気持ちの方が強いです!」

――さて、そのデビュー曲「Magical Happy Show !」ですが、曲を受け取った時の印象は?

「〈明るい曲調〉だなというのと、〈映像作品にピッタリな曲調〉だなという印象でした。特に、アニメのOPやゲームのOPに相応しい雰囲気を持った曲調で、聴いているだけで絵が浮かんできそうな、とても可愛らしい曲だなって思いました。歌詞は女の子の純粋な気持ちがいっぱい詰まっていて、最初は上手に歌えるかすごく不安でした。自分なりに歌詞の意味を解釈して、心を込めて歌うために、まずはノートに歌詞を書きだしてみたんです。その後はお母さんとかお父さんに私の歌を聴いてもらって、「ここはこうしたら?」とか、いろいろなアドバイスをもらいました。」

――家族に聴いてもらうのって、恥ずかしくなかったですか?

「恥ずかしかったです! きっと自信があればこんなことする必要もなかったのかもしれないけど、一番身近にいる人から客観的な意見が欲しくて。その練習の前に、歌のキーを曲と合わせるために仮歌を歌ったのですが、それを聴いたとき〈こんな棒読みみたいな歌じゃ全然ダメだ……〉と思ったんです。その仮歌がまったく感情を込めて歌えていなくて、聴いているだけで恥ずかしくなってきちゃって……。だから家族にちゃんと聴いてもらって、それを本番のレコーディングで生かさないと! と思ったんです。もちろん、家族からのアドバイスなのでそこまで専門的だったわけじゃないんですけど、自分にできる範囲で、コツコツと頑張っていきました。ただ、レコーディングは完全にはじめての経験だったので、何を準備していけば良いのかがまったく分からなくて。自分の中で何が正解なのか見つけられないまま、本番を迎えました」

――とても軽快でポップな楽曲で、Machicoさんの明るい歌声にマッチしていますよね。

「ありがとうございますっ! 私は元々声が高いので、こういう明るい曲を歌うのが得意ではあったんです。しかも、声優や歌手に憧れたとき、こういう元気いっぱいの歌が歌えるような存在になりたいと強く思っていたので、はじめて曲を聴いたときは〈こんな素敵な曲が私のデビュー曲なんだぁ〉と、静かに舞い上がっていました(笑)」

――はじめてレコーディング・ブースに入って歌を歌ったときの感想は?

「本当に、何も分からなかったんです。ブースに入る重たいドアの開け方もよく分からなくて(苦笑)。ブースの中の無音の世界の威圧感と、これから歌う緊張でガタガタしていました。あと、レコーディング・ブースのマイクにはお風呂の"垢取り"みたいなネットが付いていて……」

――ああ、ウィンド・スクリーンですね。マイクに直接息がかからないようにするための。

「そうですそうです! 家ではそれが無かったので、右手にマイクを持って、左手にネットを持って、口にあてて練習していたんですよ!(一同笑)だから、レコーディングが終わって家に帰ってから、お兄ちゃんに「スタジオにあの網みたいなの、ちゃんとあったよ!」って報告しました(笑)。あれには感動しました!」

――そこに感動したんですね(笑)。ディレクターさんとは、どんなやり取りをしましたか?

「私が本当にはじめてのレコーディングだったので、「ここはこうやって!」と言って、身振り手振りで歌い方を教えて下さいました。そのイメージがすごく分かりやすくて、私もブースの中で身体を動かしながら歌っていきました。スタッフのみなさんが明るいムードを作って下さったので、すごく歌い易かったです。」

――レコーディングは非常にスムーズだったと聞いていますが、やはり小さい頃から歌ってきた結果かもしれませんね。

「そうですね。私が住んでいた村はとんでもない田舎だったので、田んぼを挟んで隣の家との距離がすごくあったんです。だから夜中にどれだけ声を出しても苦情を言われたことがなくて(笑)。よく犬の散歩しながら大声で歌ったり、田んぼの真ん中で歌ったり……そういう経験が、少しは生かされているのかもしれません。田んぼを挟んで結構距離がある隣のおばあちゃん家に向かって「◯◯そっちにあるーっ!?」とか大声で聞いたりしていたのですが、そのおかげで声が大きくなったのかもしれないなぁって」

――実生活で身に着けたその声量なんですね(笑)。レコーディングを終えて、自分の歌を聴いた感想は?

「仮歌で自分の歌を聴いたときの反省点はしっかりと活かし、現時点での私を出しきる事は出来たと思いますが、まだまだ頑張らないとダメだなぁとも思いました。スタッフのみなさんのおかげで、作品に合わせた明るい歌声で歌うことができました」

――レコーディングだけではなく、はじめての経験がこれからたくさん待っていると思いますが、これからの活動は楽しみですか?

「楽しみです! 楽しみ過ぎます! だからこそ、もうちょっと落ち着かないといけないなって。昔から焦ると頭の中が真っ白になって、わけがわからなくなるんですよ(一同笑)。感情が顔に全部出ちゃうタイプなので、失敗もたくさんするかもしれないなぁ……って」

――今後、ご自身の活動で一番強く望んでいることは?

「やっぱり……山寺宏一さんと共演させていただくことですっ!」

――やっぱりそれなんですね(笑)。ということは、声優さんとしても成長していきたいと。

「はい! 私の中ではディズニー作品こそもっとも馴染みの深いアニメ作品で、そのディズニー作品からいつかお声をかけていただき、ディズニー作品の常連でらっしゃる山寺さんと共演させていただくことが、何よりの夢なんです。もちろん、今はまだ全然そのレベルではないことは分かっていて、あくまでもそれは最終目標であり、夢なんです。でも、それを最終目標に置いて頑張れば、着実に成長できる気がしているので、きっとこの先も揺るがない目標ですね。ディズニー作品は歌も歌えないと出演できない作品が多いので、演技と歌、両方を頑張って伸ばしていきたいです」

――音楽活動の方で、夢はありますか?

「夢は単独コンサートが出来る様になる事、そしていつか世界進出をする事です! ホリプロには大先輩にMay'nさんがいらっしゃって、すでにアジアやヨーロッパ、アメリカでライブをやられているので、その背中を追いかけていきたいです。May'nさんみたいに、人気と実力を兼ね備えた存在になれるよう、これからも歌に踊りに演技に、精一杯頑張っていきます!」

page top